phys-aのブログ

物理に関することちょこちょこまとめられたらな、と

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第2種変形Bessel函数

特殊函数の1つにBessel函数というのがある(ベッセル関数 - Wikipedia)。 のようにいくつか種類があって物理の計算の中で時折顔を出す。そのいくつかある中で第2種変形Bessel函数に関係する話として以下の積分に触れてみる。 \begin{equation} A(\nu,x) = \…

線形微分方程式についての補足

パラメータ を含む変数 の2階線形微分方程式にFourier展開した解を実際に代入する。例えば \begin{equation} \frac{\mathrm{d}^2 x}{\mathrm{d} t^2} + 2\mu \frac{\mathrm{d} x}{\mathrm{d} t} + \omega^2 x = 0 \end{equation} に \begin{equation} x = \i…

落体の運動方程式(ものすごく簡単な非線形微分方程式)

今まで扱ってきた線形微分方程式は斉次線形微分方程式とも呼ばれるものである。シンボリックに書くと、パラメータ を含む変数 に対して \begin{align} L[a_0, a_1, \dots, a_n] = a_0 + a_1 \frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} t} + a_2 \frac{\mathrm{d^2}}{\mat…

2階線形微分方程式(無次元化した解とそのグラフ)

2階微分方程式を解くうえでパラメータが特定の関係を満たすときのみ臨界減衰現象を起こす。その大雑把な場合分けは前回の記事で扱った。今回は無次元になるように規格化することで解の形を整えてたうえで3パターンに場合分けしたものを比較する。併せてグラ…

2階線形微分方程式(減衰と振動)

力学で扱う運動方程式で単純な2階線形微分方程式について少し述べる。 はそれぞれ位置と時間、 は順に質量、空気抵抗係数(粘性係数)、バネ係数とする。運動方程式は \begin{align} m \frac{\mathrm{d}^2 x}{\mathrm{d} t^2} = - K \frac{\mathrm{d} x}{\ma…

調和振動子

物理の始めと言えば質点の力学、そして調和振動子、そんなイメージがあります。というわけで調和振動子の線形微分方程式を解いてみます。それだけです。 とりあえずその方程式というのは位置 、時間 、質量 、バネ定数 とした時 \begin{equation} m \frac{\m…

演算子のゼータ函数

多重対数函数の話の中でHurwitzのゼータ函数 の紹介(というかWikipediaのリンクを貼っただけ)をした。ゼータ函数と言ってもいろいろな表示方法があったり、バリエーションがあったりする(というのをわりと最近知った)。その中に演算子のゼータ函数という…